2015.10.1~7 北海道(留萌本線・宗谷本線・釧網線・日高本線 他)

苫小牧東港から石狩市へ、オロロン街道から稚内、東海岸を下って釧路、雌阿寒温泉から苫小牧東港を5泊6日で回りました。
道内どこへ行ってもローカル線の各駅停車は一両で、乗客もまばら。増毛駅も16.12に廃止されてしまいました。
また、各地で廃線跡や廃止された駅が車両と共に保存され、かつての鉄路の繁栄を知る資料館になっていました。



室蘭本線 早来駅

北海道に上陸して最初の駅でした。一日八本の列車は当分来そうもありませんでした。昔は森林軌道と接続して、木材の積み出し駅だったようです。

室蘭本線 追分駅

かつては夕張線からの石炭貨物列車で賑わっていました。今は室蘭本線、石勝線の旅客列車だけになりました。追分機関区跡も含めて広大な空き地が広がっています。

安平町鉄道資料館

開館日ではなかったので車両庫の中は見られませんでしたが、敷地内にスハ4525やワム80000などが展示されていました。

札沼線 石狩当別駅

次の北海道医療大学駅までは電車で比較的本数もありますが、当駅から先はディーゼルカーのワンマン運転となります。終点の新十津川駅は、日本一終列車の早い駅で知られています。

 



留萌本線 増毛駅

2015.10.2の訪問から10ヶ月後に廃止されました。増毛は映画のロケにも使われたことがあり、歴史的にも興味深い町です。

増毛駅に停車中のキハ54

一日6本の列車が発着していました。この風景も過去のものになりました。

留萌本線 留萌駅

かつては羽幌線、留萌本線、天塩炭鉱鉄道などが乗り入れており、石炭の大積み出し駅でした。立派な駅舎と広い構内が、かつての繁栄を物語っています。

羽幌線 橋梁跡

留萌から稚内までは旧羽幌線に沿って走ります。途中あちこちで羽幌線の遺産に出会いました。

 



宗谷本線 稚内駅

稚内には暗くなってから着きました。稚内駅は最近建て替えられたようで、近代的な建物です。

稚内駅 「最北端の線路蕗」

一面一線のホームです。2014年の統計では、一日の乗車人員は95人とのことです。廃止が話題になっても仕方ないかも知れません。

宗谷本線 抜海駅

稚内から朝一で抜海駅へ、。稚内行きの各駅停車を待ちます。

抜海駅 7:44 稚内行

稚内行きは一日3本。乗っていた乗客は1人、乗降客なしで稚内に向けて発車しました。

 



路の駅 おこっぺ

名寄本線・興浜南線の歴史資料が展示されています。外には名寄本線で活躍したキハ22が、休憩室・簡易宿泊室として利用されています。

渚滑駅跡SL広場

名寄本線・渚滑線の渚滑駅跡に、69644(9600形)がぽつんと置いてあります。

計呂地交通公園

廃止された湧網線 計呂地駅がそのまま保存され、C58やオハ62が展示されており、屋根もあって保存状態はいいようです。

旧 計呂地駅舎

駅舎は資料館になっています。近くにはサンゴ草群生地に続く木道が整備されています。

 



卯原内交通公園

旧 勇網線 卯原内駅です。49643(9600形)とオハ47508が展示されています。客車の形式表示が異様に大きいです。

釧網本線 藻琴駅

10年ほど前にも来たことがあります。多少は手が入っていますが、建物自体は大正14年の開業当時のままです。喫茶店は休業中。

キハ40(1720) 藻琴駅

ちょっと待つと、緑行の各駅停車が来ました。この列車、現在は間引かれてしまいました。

釧網本線 原生花園駅

左側に登っていくと原生花園になります。ちょっと花には遅かったようです。

 



快速「しれとこ」

釧網本線唯一の快速列車。釧路方面に向かって車で走りながら、「そろそろ来るかな」と線路近くに車を止めると、いきなり目の前を走り過ぎていきました。

釧網本線 止別駅

昼食は止別駅のラーメン屋「駅馬車」で。昼食時とあって外で待つ人がいるくらい混雑していました。

キハ40(1720) 各駅停車 止別駅

食後にホームに出ると、先ほど藻琴駅で見送ったキハ40が緑駅から網走行として戻ってきました。

旧 根北線 越川橋梁

昭和45年に廃止された根北線の終点越川から先の未完成区間にあります。ついに列車が走ることはありませんでした。

 



根室本線 釧路駅

駅舎は立派ですが、一日の乗車人員は1425人(2014年)。「特急スーパーおおぞら」が一日6本札幌に向かいます。

鶴居村ふるさと情報館みなくる

昭和43年に廃止された鶴居村営軌道の自走客車と8tディーゼル機関車です。釧路湿原脇の軌道敷は現在遊歩道になっています。

道の駅「あしょろ銀河ホール21」

館内に、平成18年に廃線になった「ふるさと銀河線」のディーゼルカーが…。

旧 池北線 足寄駅

すぐ隣にはかつての足寄駅がそのままに。ここを中心に町の歴史が作られてきたことでしょう。

 



旧 士幌線  士幌駅

士幌交通公園として、士幌線で使われていた頃の面影がそのまま残されています。

有蓋車数量と車掌車

車掌車なんて知ってる人は少ないんでしょうね。屋根もあって保存状態はいいです。

今にも列車が来そうな駅構内

どこへ行っても田舎の駅はこんな雰囲気でした。

旧 富内線 振内駅(振内鉄道記念館」

駅舎跡に新たに建てられたバス待合室の1階に、閉塞器などが保存、展示されています。外にはD51-23と旧型客車が展示され、客車の方はライダーハウスとしても利用されています。

 



D51-23

このD51は、国鉄のものと同型のサハリン向けのもので、サハリンから里帰りして保存されています。前照灯がやけに大きいのとナンバープレートに「-」が入っているのはそのせいでしょうか。

日高本線 浜厚真駅

北海道旅行最後の駅は日高本線 浜厚真駅。車掌車を再利用して、なかなかきれいに仕上がっています。

苫小牧行(2236D)

鵡川発 苫小牧行き。キハ40351を先頭に3両。乗降客はありません。

浜厚真駅から「フェリーしらかば」

浜厚真駅から5分ほどで苫小牧東港。これからお世話になるフェリーしらかばが見えます。明日の午後には新潟です。



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