いつもこの日程で焼きたいのですが、諸行事や仕事などとの関係で遅くなりがちでした。今年はばちり。しかも3連休です。
窯詰めは雨に降られて散々でしたが、本番は天候にも恵まれ、良質の薪のおかげで焼きは最高でした。
前回備前焼を入れた捨て間は、焼き直し作品をいっぱい詰めて、高温での焼成を狙います。
朝から激しい雨で作品を並べられず、狭間穴と捨て間だけの窯詰めとなりました。
温度不足で生焼けになった作品がたくさんあったので、まとめて捨て間に並べました。一部は煙道まではみ出しています。
窯焚き前日、晴天の下、窯詰めを待つ大物の作品が並びます。
こちらは比較的小さな作品です。
奥に大きなランプ。手前は香炉やぐい呑みなど。
いつもは3列になるのが、今回は作品数が少なく2列になりました。その分火床が広くなります。焼成にどう影響するのでしょうか。
二人がかりで火入れ前日の午後7時にやっと終わりました。明日の朝から火を入れます。
朝8時から夕方までかかって300℃。
上の口から薪を入れ始めました。もうかなりの量の灰が作品に降っています。
2人ともベテランです。ぴったり息が合っています。
午前0時前、「たいへん!」の声で起こされました。
寝ぼけながら駆けつけると、蓋の溶接部分が外れて壊れていました。
割れてしまった耐火物に近い大きさの物を探してきて切断、アングルで挟んで溶接工のKさんが溶接します。
蓋を修理している間、木蓋で1時間ほどしのぎました。
深夜一人の時に今回の最高温度1254℃を記録しました。
証拠を写真で残しました。
Iさんちの「ウォッカ君」です。ミレーは敵愾心むき出しで吠えていましたが、ウォッカ君がボール遊びを始めると、ボール大嫌いのミレーは一目散に小屋に逃げ込み、見ていたみんなから笑われました。
こんな組み合わせが3組あれば、うちの窯焚きはもっと楽なんですけど。
表を終わって捨て間の横くべに移ります。
10時、窯出しの始まり。焼成中から分かっていましたが、壺ふたつは崩壊しています。奥の壺も…。
狭いので、小さな花入れ、ぐい呑みなどしか入りませんが、なかなかよい焼きになりました。
赤土系の作品ですが、灰がよく被っていい感じです。
ほどよく灰がかかり、流れています。土による違いもよく分かります。
捨て間には伊賀土・信楽土の焼き直しを入れました。今回は1300℃を超える温度まで焼きました。灰も溶けて焼き締まった感じです。
捨て間はよく焼けますが、出入り口が狭くて作業性が悪いです。入口部分を広げると楽なんですけど。
Oさんがピザ窯を担当。焼くのは穴窯とどっちが難しい?
Oさんの妹さん?も火起こしにがんばってます。
Nさんに焼き方を伝授されたKさんが長良川の天然鮎12匹を焼いてくれました。
焼きたてをいただきました。鮎がいいのか、焼き方がいいのか、とてもおいしかったです。
ピザも早めに完売。今回は新作を含めて3種類あったそうですが、遅れていった私は2種類しか食べられませんでした。
何年ぶりかでI夫人の餃子です。皮のパリパリと中身のジューシーがたまらないです。
お赤飯、おこわ、いなり寿司もたっぷりありましたが、皆さんなるべくお腹がいっぱいにならないようにして、ひたすら餃子が焼けるのを待っているようでした。
ミレーは誰かが食べ物を落としていないか、一生懸命点検していました。
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