以前はゴールデンウィークの前半に焼くことが多かったのですが、最近は準備の都合もあって5月末から6月はじめになってきました。この時期は気候も安定しています。
今回は灰を十分に降らせること、降った灰を溶かすこと、そして捨て間に入れた備前の作品を備前焼らしく焼くことです。さらに、できれば薪の消費量を押さえること。
欲張りな目標を立てて始めました。
作品はやや少な目でした。前回に焼き損なった焼き直しがけっこうあります。
火床には壺が大小4個。壺の陰に転がしの作品が4つあります。
備前土は4種類でサンプルを作って入れました。これまでは温度が高すぎたようで、温度を抑えていきます。
朝7時に点火して14時間。温度は300℃を超えました。薪はほとんど減りません。ずっとこんななら楽なんですけど。
ミレーも心配そうです。みんな忙しくてあまり構ってくれません。
カレーとサラダ。山で食べると何でもおいしく感じます。
金曜日の朝、中道のお二人が来てくださいました。ベテランに任せてしばらく休憩です。
一日のお仕事を終えてから駆けつけてくださいました。当番に入る前に「春鶯轉」を飲みながら綿密な打合せ。
二人とも作品は入れていないのに窯焚きに来てくださいました。大助かりです。
なかなか温度が上がらないので、しばらく休んで出直すことにしました。1100℃くらいまで下がったところです。赤く輝いてきれいです。
窯焚き再開。温度は順調に上がっています。
捨て間では備前土を焼きました。今回はサンプルとして作品の数は少ないです。温度も抑え気味にして、最後に炭を入れて終了。
Mさんの壺が…薪窯では時々こんなことがあります。この壺はとても薄い部分があり、そこから割れたようです。焼きはとってもいいんですけど。
左奥の壺は、先日行った伊賀焼伝統産業館に展示されていた壺と同じ割れ方をしています。
棚に積んだ作品もよく焼けていました。灰の降りはいまいちでした。
なかなかいい焼きになりました。次回から作品をたくさん入れられそうです。4種類の粘土それぞれに微妙に焼け方が違いました。
出したばかりの大壺を丸太の上に置いてみました。自然の中に溶け込んでいい景色です。
温度が上がったため、どの作品も比較的よく焼けていました。灰の振り方はかなりむらがあるようでした。
溶けた灰で作品が棚板に貼り付いて、その作品に他の作品がくっついて。
窯出しの後のお楽しみ。主食はサンドイッチとお赤飯。おかず多数。ごちそうさま。
ゆっくりと楽しいひとときを過ごしました。たくさんの差し入れをありがとうございました。
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