急に仙台に行くことになり、せっかくなので途中で大堀相馬焼に寄ることにしました。
ところが、大堀相馬焼の浪江町は町内のほとんどが帰宅困難地域に指定されています。大堀相馬焼協同組合と展示室は二本松市に、各窯元は福島市、郡山市、相馬市などに避難して再開されています。
今回は二本松の展示室と、郡山市の1件の窯元に寄り、ついでに「浪江焼きそば」も食べてきました。
それにしても、震災から6年以上が過ぎているのに、未だに深刻な影響を受けている方々がいることをあらためて知りました。
浪江町には立派な組合の施設がありますが、帰還困難区域に指定されているため、二本松市の郊外に避難してプレハブで再開されています。
大堀相馬焼は青色にヒビの入ったもの特徴のようでした。
馬の絵が描いてあるものもあります。
組合ばかりでなく、各窯元もほとんどは福島県内の各地に避難して、再開しています。
工房の施設設備も原材料も放射線量が高くて使えない中で、大堀相馬焼を守っていくのは大変なことだと思いました。
事務室の方がコーヒーをいれてくださいました。
「ごちそうさまです。」カップはもちろん相馬焼。
どういうわけか仙台のお茶の先生の所に10年も前に私が作った水差しがあります。気軽なお茶会で時々使っていただいているようです。
久しぶりに見て、あまりおかしなものではなかったので安心しました。
9人の工芸家たちがこの里で暮らしながら、それぞれの「手しごと」に打ち込み創作活動をしています。展示スペースも充実していて、体験もできます。
鈴木 明さんという全日本こけしコンクール「内閣総理大臣賞」を受賞した作家さんの工房です。
祖父の代から続く伝統こけしを守りながら、現代風のこけしにも挑戦しています。
こちらのこけしの特徴は裾が絞ってあることです。赤と黒だけとは思えない豊かな色彩です。
帰りながら見ると外で息子さんが材料のミズキをチェンソーで切っていました。頼もしい跡継ぎに見えました。
柴田町に陶芸家が4人いるとのことで、ランダムに選んだ1軒に行ってみました。
陶芸教室と陶芸展示室とギャラリーがありました。
うちの作品もこんな風に並べれば少しは良いものに見えるかも知れません。
薪窯の焼成もしている様で、どこかで見た様な焼きの作品がたくさんありました。
値段はすごく強気に付けてありました。
「杉乃家」はもともと浪江町にありましたが、震災の影響で二本松に避難して営業しています。
豚肉とモヤシに秘伝?のソース、皿はもちろん大堀相馬焼。 「おいしい!」二本松で途中下車した甲斐がありました。 箸袋には浪江町の住所と電話番号が書かれていました。
浪江町から福島県内の各地に避難した大堀相馬焼の窯元の一つ。郡山市の街中です。
展示室のこちらの作品は、震災前の浪江町の工房で作ったもの。
浪江町の材料は放射線量が高くて使えないので、現在は同じような材料を各地から取り寄せて制作しているそうです。
郡山の近郊に昔瓦を作っていたところがあり、その土を使って新しい焼き物も作られているとか。
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