「自分の薪窯で焼きたい!」と思い立って、何も分からないままに中古煉瓦を購入してから5年、平成23年5月にやっと初窯を焚くことができました。
この5年間に出会ったたくさんの方々に感謝しながら、築窯から窯焚きまで5年間の経過を簡単にまとめてみました。
薪窯をめざして、あきる野市の窯を解体、2トントラック3台分の煉瓦を運びました。
北杜市の知人のご厚意で土地を貸していただけることになり、窯を造る場所が決まりました。
平岡先生や岩島様に現場にご同行いただき、窯づくりの基本的な事項について指導していただきました。
あるゴルフ場から赤松をいただけることになり、まだ窯もできないうちから薪づくりを始めました。
このときの薪は、多少管理が悪かったものの、初窯でほとんど燃し切りました。
飯田様が重機で現場を整地してくださいました。窯や小屋、薪置き場などをつくる場所ができました。
鈴木先生の津向窯の窯焚きをお手伝いしながら、穴窯の焼成を勉強させていただきました。
これ以後、津向窯には何回もお訪ねして、たくさんのことを教えていただきました。
佐藤様、岩島様に来ていただき、パイプを使って第1薪小屋が完成しました。これまで野積みに近い状態だった薪が、しっかりと保管できるようになりました。
たくさんの方たちに窯の建築現場を見ていただくため、薪割り、薪運び、バーベキューをしました。
清水様が重機で作業場兼休憩室の建設地を整地してくださいました。
作業場兼休憩室の基礎コンクリートを打ちました。人数が少なすぎて無謀な作業でした。
鉄骨の骨組みに屋根を掛けました。
時には雪の降る寒い中で、内外装が進みました。
最後に6畳のフローリングを張り、ほぼ小屋が完成しました。
6ヵ所の基礎の上に鉄骨を組んで、屋根を載せました。この下に窯を造ります。
アルコ様のご厚意で、トイレを設置しました。
窯の基礎となる部分を掘削し、砂利を敷いて展圧し、型枠を組みました。
窯の基礎コンクリートを打ちました。3.5立米の半練りに水と凍結防止剤を加え、手で練って流し込みました。
前回の反省から20人以上の方にお手伝いいただきました。
新緑の現場で、薪割り体験とバーベキューを行いました。
窯の煉瓦を積み始めました。
窯のアーチ部分の煉瓦を積み始めました。途中で大きなやり直しもありましたが、9月中には捨て間まで積み終わりました。
10月には煙道、12月には煙突を積みました。
窯の周りを鉄骨で固め、焚き口から煙突まで窯の全てが仕上がりました。
また、窯の南側の斜面を利用して『第2薪小屋』が完成しました。
窯詰めをしました。
28日午後から火を入れて、24時間で650℃、以後1250℃前後で酸化、還元を繰り返しながら、およそ72時間焼きました。
窯出しには作品を入れた方を中心に大勢の方がお集まりくださいました。
初窯にしてはまずまずの仕上がりだったと思います。
自分の作品があまり入っていなかったのが少し残念でした。
捨て間は1150℃くらいまでしか温度が上がりませんでしたが、備前土にはこのあたりの焼きがよいような気がしました。
まだまだ研究の余地があります。
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